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目的を意識していますか

会社の新人くんから、「常に目的を意識していますか?」と聞かれた。

そのときは「している時もあるし、していない時もある」と答えたが、振り返ってみるとなんだかすっきりしないので一人で考えた。

 

この問いは、(私にとっては)二つの観点があると気づいた。

 

1. 何か行動する時、目的を決めるか。

2. 本当に「常に」目的を意識しているか。

 

時系列としては 1. → 2. なのだが、先に説明しやすい 2. について述べる。

2. はどういうことかというと、そもそも、本当に「常に」何かを意識することはできるのか、という問いにつながる。

少なくとも私はできない(そんなに脳のメモリがない)と思っているので、常には意識していない、という答えになる。

なので、目的を持つとすれば、まず目的を決めて、それに向けて行動する(この時は目的を意識していない)、というスタイルをとることになる。

ポモドーロテクニックになぞらえると分かりやすい。5分間で目的を決めて、25分間で、それに向けて行動するのだ。

実際の仕事では、これが階層を成す。タスクの目的はプロジェクトの目的を達成するためであり、それは事業の目的を達成するため、そして企業のビジョンへとつながる。当然、かける時間は長くなる。目的が誤っていた時のリスクも大きくなる。

 

1. の問いに戻る。 2. に関して、「目的を持つとすれば」、まず目的を決めて、それに向けて行動する、と述べた。いま注意したいのは、目的を持たなくても行動することができるということだ。

私は、目的を持っていなくても行動して良いと思っている。なので、必ずしも目的を決めない、という答えになる。

なぜか。私は常に先を見通して適切な目的を設定できるほど優秀な人間じゃないからだ。

ヒューリスティックを見出すよりも、ランダムウォーク的に、気まぐれに事をこなした方が、結果的に良い解をもたらすことがあるのは、アルゴリズムだけでなく現実も同様だ。

加えて、それまで自分では知りようがなかったことに触れるチャンスにもなる。

世間では「手段と目的が入れ替わってはいけない」は金科玉条とされる。しかし、目的を容易に決められないときなどは、手段が先にあってもよいと、私は思う。

 

ということで。私は「常には」目的を意識していない。目的は行動する前に決める。ただし、目的を決めずに行動することもある。