会社の創業記念パーティのBGMを振り返る
弊社の Advent Calendar ネタにするつもりだったが、その前の流れがみんな真面目だったのでお蔵入りにしかけた内容。
今年の6月に会社の創業記念パーティがあり BGM を選曲したので振り返る。一晩で選んだので投げやり感もあるがご愛嬌。あと「音楽好きです!」といっておきながらこういうパーティ向きの曲のレパートリーが少なすぎることに後から気づいた。
会場は青山迎賓館という洋式の結婚式場だった。なのでエレクトロニカや最近のダンスミュージックは避け、アコースティック要素を多めにした。日本語の歌は、披露宴感が高まってしまうため除外。あと歌があるものは一応歌詞をチェックしている。
開始前
人が徐々に入り初めてくるときのBGM。バロック〜近代のクラシックでまとめた。本当だったらバレエ音楽とかワルツとか多めにしたかったのだが残念ながらあまり音源をもっておらず。基本的には時代に沿った順番。ストラヴィンスキーは無視。前半3曲ぶんくらいは人がほぼいない状態で、眠れる森の美女のワルツが山場だ。ちょうど開始直前に流せたので満足。
演奏のこだわりは特に無いので記載しない。
- テレマン ヴィオラ協奏曲 第2楽章 アレグロ
- バッハ ブランデンブルク協奏曲 第1番 第1楽章 アレグロ
- バッハ 管弦楽組曲第3番 第1曲 序曲
- ハイドン 交響曲第94番 第3楽章 メヌエット
- ベートーヴェン 交響曲第2番 第2楽章 アレグレット
- ストラヴィンスキー 組曲「プルチネッラ」第1曲 シンフォニア
- ブラームス 交響曲第2番 第3楽章 アレグレット
- ドヴォルザーク スラブ舞曲 第3曲
- チャイコフスキー 組曲「眠れる森の美女」 第5曲 ワルツ
- チャイコフスキー 交響曲第5番 第3楽章 ワルツ
第1部
オープニングムービーがあり、乾杯があった後。派手に初めてあとはジャズにつなげた。
Another Day of Sun
- 映画「ラ・ラ・ランド」のメインテーマ。演奏も歌も豪華だしめっちゃいい曲ですね。映画は見ていない。バッドエンドであることは知っている。
Overture
- 映画「セッション」より。「ラ・ラ・ランド」の曲と同じく Justin Hurwitz 作曲。クールながらアップテンポなビッグバンド曲。ドラムは意外と理性的である。映画は見ていない。明るい話じゃないのは知っている。
Pieces Of Dreams / Buddy Rich
- 2曲目は Buddy Rich につなげることが目的だったという面もある。本当なら Roar of ’74 から選びたかったのだが、ちょっとやりすぎ感があったのでこのへんにした。
Straight Life / Art Pepper
- ジャズサックス奏者だと Art Pepper が一番好きだ。トリオなのでだいぶ編成が小さくなってしまったがこのテンションの高さでなんとかつながってるはず?
Cherokee / Clifford Brown
- 同じくテンションの高いトリオ。
N.Y. Time / Lee Ritenour
- いま並べてみると、さすがにどうかという感じだな。リトナーを流したかっただけだ。
Limsy / The New Mastersounds
- ちょっと明るくしたかったので Jazz Funk にした。このあたりの流れ、選曲中もかなり悩んだけどやっぱり苦しい。
Forgiveness / The New Mastersounds
- 余白を埋める用。当日はかかってなかったかもしれない。
第2部
出し物でひとしきり盛り上がった後。ポップな洋ロック中心。
Sports & Wine / Ben Folds Five
- ピアノ入りでジャズ感を若干引きずりながら盛り上がりを維持。裏拍のノリが全編通して最高だけど、特に間奏が良い。
(If You're Wondering If I Want You To) I Want You To / Weezer
- 似たようなリズムの刻み方でギターを厚めにする。
The Calling / Yes
- なんでだよ。いや、ちょっと言い訳させてもらうとあまりポップなロックを知らないので絞り出したのだ。あるいは、あわよくば、なんでだよと突っ込んでもらいたかった。
Rock & Roll / Eric Hutchinson
- ちょっと落ち着いてみる。 Eric Hutchinson は声が良い。好きだ。イマイチ売れきらないところも好きだ。
Our Song / Taylor Swift
- もうちょっと落ち着いたまま。 Taylor Swift は 1st が一番好きだ。1st を聴きながら田舎の電車に乗ると最高なのでみんなやってほしい。
Lifestyles Of The Rich & Famous / Good Charlotte
- アップテンポでオーソドックスなロック。歌詞はちょっとどうかと思ったけど、逆にアリと判断した。
Whatever / Oasis
- 続く第3部が少ししっとりした雰囲気になるので、ちょっと下地をつくっておく。
Every Breath You Take / The Police
- これも余白を埋める用。
第3部
ちょっと感動的なムービーを挟んで、最後のパート。70〜80年代洋楽がメイン。
Don't You Worry 'Bout A Thing / Incognito
- なんでこの曲にしたか思い出せない、、
Work To Do / Isley Brothers
- 社畜ソング。
Sing A Song / Earth, Wind & Fire
- この曲の万能感は尋常じゃない。嫌味な感じが全くしない。 Sing a song って笑えるくらいシンプルな歌詞も良い。BGM が必要な場面ではどんな場所でも流れててほしい。
店を、探そう / The Screen Tones
Stay Gold / Stevie Wonder
- ちょっと落ち着かせる。落ち着きすぎだな。
Covina / Shakatak
- このへんも念のために用意したもの。
終了後
当日の記憶では BGM がほぼ聞こえなかった気がするが、静かなクラシックで蛍の光(正式には「別れのワルツ」だが)感を出したかった。なんとなくコンチェルトの緩徐楽章で揃えた。
Elgar, Cello Concerto 3. Adagio / Jacqueline du Pré, Sir John Barbirolli, London Symphony Orchestra
- 泣かせる演奏なんだこれが。
Gliere, Horn Concerto 2. Andante / Marie Luise Neunecker, Werner Andreas Albert, Bamberger Symphony Orchestra
Rachmaninov; Piano Concerto No.2 2. / Vladimir Ashkenazy; Bernard Haitink; Royal Concertgebouw Orchestra
- ロイヤルコンセルトヘボウは私が最も好きな音のオケだ。アシュケナージのピアノも当然素晴らしいが、冒頭のクラのヴィブラート利かせた歌心あふれるソロも痺れる。
Brahms; Concerto for Violin, Cello & Orchestra / Gidon Kremer; Clemens Hagen; Nikolaus Harnoncourt; Royal Concertgebouw Orchestra
Brahms; Piano Concerto No.1 2. Adagio / Maurizio Pollini; Karl Böhm; Vienna Philharmonic Orchestra
Dvorak; Cello Concerto 2. Adagio / Pierre Fournier; George Szell; Berliner Phillharmoniker
- フルニエの落ち着いたチェロ、セルの精緻な構成が見事に噛み合った名演。