ホルンのウォームアップ
週末ホルニストは(ホルンに限らないだろうが)、合奏前の短いウォームアップでいかにベストコンディションに近づけられるかが重要です。
ウォームアップで重要なのは、音を出すことで体を暖めること。そして、自分のコンディションを確認すること。
集中力を欠いてダラダラと「いつものメニュー」をこなしてしまうと、合奏中もなかなかコンディションが上がらず、その日の合奏をムダにしてしまいかねません。
というわけで自分がふだんコンディションのどのポイントを確認しながらどんなメニューに取り組んでいるのか振り返ってみます。これは自分への戒め、再確認でもあります。
ロングトーン
内容
真ん中の C からスタート。音量はmfくらい。F管で、4拍伸ばしたらスラーで半音下がる。下がって4拍伸ばしたらブレス。次は下がった音からまた4拍伸ばし、スラーで半音下がる......これを繰り返す。下の音がFに達したら終了。
確認すること
- 息を適切に吸えているか?
- 量は十分か?
- 横隔膜、およびその周りの筋肉がスムーズに動くか?無理してないか?
- タンギングがスムーズか?
- 音の出だし、空気が唇を抜けはじめる感覚はどうか?
- 唇が心地よく振動しているか?
- 息を適切に吐けているか?
- 音程、音量が揺れていないか?
- 腹筋はどうか?同じ息の量を保てているか?
- アパチュアは一定か?
- 唇の振動は一定か?
- スラーはスムーズか?
- 息の向きを無理やり変えていないか?
- 唇の振動がスムーズに切り替わっているか?
- 指の動きと息のコントロールがシンクロしているか?
- 腕の筋肉の使い方が適切か?
- 右手の角度はどうか?上腕二頭筋が無理していないか?
- 左胸が無理していないか?
リップスラー
内容
F C A C (ブレス) F C A F を1セットとして、半音ずつ上げていく。音量は f 。フルブレスで。
確認すること
- 息を適切に吸えているか?
- ロングトーン後なのでより吸えるようになっているはず。無理なくフルブレスできるか?
- 息を適切に吐けているか?
- f に唇、腹筋が耐えられるか?
- スラーはスムーズか?
- 音が途切れるよりは間に音が入ったほうがいいが、思いどおりに切り替わるか?
- アンブッシュアは一定か?
- 唇、息の向きが無理していないか?
- 音量は適切か?
- 音によって音量が変わったりしないか?
ロングトーン再び
内容
真ん中の C を ff で伸ばす。
確認すること
- 息を適切に吸えているか?
- まだ油断しない。
- 息を適切に吐けているか?
- 横隔膜が一定のスピードで動くか?
- 唇が適切に振動しているか?
- アパチュアが広くなり、ここまで振動しなかったところが振動するようになっているはず。その振動が無理していないか?
ハイトーン
内容
五線の中の F からスタート。8拍くらい伸ばし、半音ずつ上げていく。上のFに達したら終了。
確認すること
- 息を適切に吸えているか?
- 細くなっていないか?
- 唇の周りの筋肉はどうか?
- 無理していないか?しっかり引き締まっているか?
- アパチュアが適切か?
- 狭いアパチュアに心地よく息が通っているか?
- 顔全体の筋肉はどうか?
- 眉毛を上げたりして、こめかみあたりの筋肉がほぐれているか?
ざっと挙げてみましたが、まだまだある気がする。。
あと、タンギングのメニューを取り込んでもいいかも、と思った。
思いついたらまた書いてみよう。