Clean Coder
ソフトウェアエンジニアの「プロ」はどうでなければならないか、について述べられている。
技術的なことはほとんど触れられていない。
そこそこのコードを書いて(またはそこそこの設計書を書いて、あるいは勘と経験でチームをマネジメントして……)稼ぎを得るエンジニアは沢山いると思う。それでやはりそこそこの暮らしができてしまう構造にも問題がありそうだが、彼らはプロとは呼べない。
最初から最後まで、金言ばかりだ。
- 医者に縫合の練習させるために患者はお金を払っているのではない。
- ビジネスもプログラマも「早過ぎる詳細化」の罠に陥りがちだ。
- 見積もりは確率分布だ。
- プレッシャーのある状況を切り抜ける唯一の方法は、うまくいくとわかっているものを信頼することだ。
また著者の数々の失敗談には背筋が凍るような思いをさせられる。
定期的に読み返したい一冊。